マンションの防水の悩み解決

屋上防水の耐久年数

屋上防水の耐久年数

屋上防水には、何年くらいの耐久性があるのでしょうか。

 

防水層が破断し、漏水し始めたときが防水層耐久性の限界です。
ですが、その状態が何年後かというデータは公表されていません。

 

アスファルト防水

 

アスファルト防水では、アスファルトの劣化度で推定します。

 

アスファルト防水のトップメーカーは、
断熱露出防水が15年、露出防水全体が17年〜22年、平均で18年、
非露出防水が20〜32年、平均で26年という耐久年数であると、
データを公表しています。

 

塩化ビニル樹脂系シート

 

塩化ビニル樹脂系シートは、露出防水が前提と考えます。

 

アスファルト系の露出防水と同じで、
15〜20年、平均で18年程度の耐久年数であると思われます。

 

塗膜防水

 

塗膜防水もやはり露出防水を前提としていますが、
一概に耐久性についていうことができません。

 

なぜなら、仕様によって塗膜の厚さが違っているからです。

 

ウレタンゴム系塗膜防水では、厚さが2mmの仕様であると
耐久性の限界は15〜20年、平均で18年程度だと思われます。

 

ですが、厚さが3mmの仕様であると、
20〜25年、平均で23年程度になると思われます。

 

さらに、メーカーによってはスポーツフロア仕様と呼んでいる仕様があります。
このスポーツフロア仕様では、厚さが6mmなので、25〜35年、
平均で30年程度の耐久性があると推定することができます。

 

ウレタンゴム系塗膜防水

 

表面にトップコートと呼ばれる保護塗料を塗布するウレタンゴム系塗膜防水では、
耐久性も、この塗料の性能によって異なってきます。

 

また、トップコートはすべてのメーカーが10年程度で塗り替えることを前提としています。

 

メーカーが推奨するとおりに10年程度で塗り替えたとすると、
少なくとも10年は耐久性を伸ばすことができると考えられていますが、
厚さが2mmの仕様では、20〜30年、平均で25年の耐久性、
厚さが3mmの仕様では、20〜35年、平均で30年の耐久性、
厚さが6mmの仕様では、30〜50年、平均で40年の耐久性であると推定することができます。
さらに、この間に2回目の塗替えを行えば、
さらにマンション屋上の防水耐久性を伸ばすことができるでしょう。

 

遮熱塗料

 

マンションの屋上などのトップコートには、
遮熱塗料を使用することがあります。

 

遮熱塗料は、一般の塗料と比べると、
露出遮熱防水工法では、表面温度を3℃程度引き下げる効果があり、
屋上防水の耐久年数を高める効果があります。

 

通常の防水露出では、温度差は10〜3℃程度です。

 

3℃程度であっても、防水層の熱劣化を抑止する効果は大きいと考えられます。
10〜12年ごとのトップコートの塗替えを行えば、
さらに、今後30年程度の耐久性を期待することができるでしょう。

 

耐久性とコストの比較

 

耐久性とコストの比較をするときには、
防水層に限らず、新築時の比較ではなく、
60年後、70年後、100年後・・・まで、
定期的にメンテナンスをしながら建物を維持することを前提とし、
新築時のコストにメンテナンスのコストを含めた
「トータルライフサイクルコスト」と「耐久性」を勘案すべきです。

 

トータルライフサイクルコストと耐久性は、
切り離して考えることはできません。

 

鉄筋コンクリートに防水が必要な理由

 

では、鉄筋コンクリートの建物になぜ防水が必要なのでしょうか。

 

防水層の耐久性に限界が来て、表面がボロボロになっても、
漏水しないことがあります。
なぜなら、コンクリートのひび割れなどの欠陥がないからです。

 

本来コンクリートは、ひび割れなどの欠陥がなければ漏水しません。
ですが、コンクリートのひび割れが避けられません。

 

つまり、ひび割れなどの欠陥がコンクリートに発生しなければ、
防水の必要はありません。

 

建築基準法には、防水しなければならないという規定はありませんが、
殆どすべての建物が防水を施しています。

 

なぜなら、何度もいいますが、
コンクリートのひび割れが避けられないからです。

 

近年は、防水層は、漏水防止機能だけでなく、
鉄筋コンクリートの耐久性に大きく影響を及ぼす機能がある事も分っています。

 

鉄筋コンクリートの耐久性は、鉄筋が錆びなければ半永久的です。

 

鉄筋は、水と酸素の影響によって錆びますが、
防水が完璧であれば、水の侵入を防ぐことが出来るので、
鉄筋は錆びません。

 

ですから、鉄筋コンクリートの耐久性と、
トータルライフサイクルコストを検討する際は、
防水層が鉄筋の発錆を防止することを勘案しなければなりません。

 

 


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