マンションの防水の悩み解決

屋上防水改修の方法

屋上防水改修の方法

屋上防水改修の方法は、新築の時の防水が、露出防水か、
非露出防水かによって若干異なります。

 

 

アスファルト系の露出防水の場合

 

新築の時の防水が、アスファルト系の露出防水の場合は、
トーチ工法が考えられます。
トーチ工法とは、改質アスファルトルーフィングシートを使用する改修方法です。

 

トーチ工法で改修するとすると、
まず、下地処理として、膨れが生じた箇所などを切開し、
トーチバーナーで加熱して張り戻すなど、既存防水の不具合箇所の部分補修を行います。

 

そして、全面に改質アスファルトルーフィングシートの裏面を
トーチバーナーで加熱溶融視ながら貼り付け、既存の防水層と一体化させます。

 

トーチ工法は、アスファルト系の張り増しと解釈することができるので、
「被せ工法」とは区別されることがあります。

 

非露出防水の場合

 

新築のときの防水層が、非露出防水の場合は、
ウレタンゴム系塗膜防水が考えられますが、
ウレタンゴム系塗膜防水には、「密着工法」と「通気緩衝工法」という方法があります。
官庁建築工事共通仕様書には、「X-1」、「X-2」という仕様名称で記載されています。

 

保護コンクリートの上に、ウレタンゴム系塗膜防水材を直接塗布する方法は、
ウレタンゴム系塗膜防水密着工法です。
このウレタンゴム系塗膜防水は、保護コンクリートに含まれる水分が原因となり、
防水増に「膨れ」が生じやすいというデメリットがあります。

 

また、保護コンクリートは温度変化によって伸縮します。

 

伸縮は、最大3mm目地の動きとなって現れ、
ウレタンゴム系塗膜防水材は、目地の動きで引っ張られた状態になると、
紫外線劣化が早く進みます。

 

この性質は、ウレタンゴム系塗膜防水材に限らず、
ゴム状の材料に共通する性質で、防水層は目地が動く部分で破断しやすく、
穴があきやすくなって、穴があけば漏水します。

 

このようなウレタンゴム系塗膜防水の問題点を
一気に解決する工法が1970年代に開発されました。

 

その方法とは、「通気緩衝工法」、
1980年代になって、非露出防水の改修方法として急速に普及した
「ウレタンゴム系塗膜防水通気緩衝工法」というものです。

 

この「ウレタンゴム系塗膜防水通気緩衝工法」は、通気緩衝材を下地に接着し、
その後、「ウレタンゴム系塗膜防水材」を、2回、或いは3回塗りし、
トップコートを塗って仕上げるというものです。

 

「ウレタンゴム系塗膜防水通気緩衝工法」は、「被せ工法」に分類されます。

 

高温の時に、下地から圧力を伴い発生した水蒸気は、
通気緩衝シートの中、或いは下の凹み部分を通り、
併設した脱気装置に導かれ、膨れの発生を防止します。

 

また、「ウレタンゴム系塗膜防水通気緩衝工法」は、
目地の動きに対し、緩衝する機能があり、破断しにくいという特徴があります。

 

 

アスファルト系の露出防水層

 

アスファルト系の露出防水は、凹凸があります。

 

アスファルト系の露出防水は、凹凸がありますし、
防水層に通気緩衝材を接着させにくいということから、
「ウレタンゴム系塗膜防水通気緩衝工法」は、殆ど使用されません。

 

被せ工法

 

被せ工法は、露出防水にも、非露出防水にも共通して施工できる方法で、
塩化ビニル樹脂系シート防水です。

 

塩化ビニル樹脂系は、開発されてから20年ほどはシートを下地に接着剤で接着する
接着工法によって施工されていました。

 

ですが、絶縁工法とも呼ばれているメカニカルファスナー工法が開発されると、
短期間のうちに被せ工法の主流となっています。

 

メカニカルファスナー工法

 

塩化ビニル樹脂系シートによるメカニカルファスナー工法は、
1uあたり2〜3箇所を下地のコンクリートに穿孔し、
表面加工されたディスクと呼ばれるう円形状のステンレス板を
ステンレスビスで固定し、全面に敷いた塩化ビニル樹脂系シートの上から、
ステンレス板に高周波発生装置で高周波をあてて加熱し、
その部分のシートを溶融して接着させる方法です。

 

入り隅や側溝部分などは、塩ビコーティングしたフラットパーを下地にビス止めし、
溶剤を塗布してシートを溶融し、フラットパーに接着させます。

 

つまり、シートはステンレス板、及びフラットパー部分以外では下地に密着させておらず、
シートは下地と絶縁されている状態です。

 

メカニカルファスナー工法は、ビス固定ができる箇所であれば、
アスファルト系の露出防水の上でも、
非露出防水の保護コンクリートの上でも施工することができます。

 

メカニカルファスナー工法の施工の際には、
超速効果ウレタンゴム系塗膜ペーストを吹きつける工法時に、
その吹き付ける際に防水材が飛散する問題点がありますが、
この問題点か解決できれば、とても有効的な改修方法であるといえます。

 

さらに、10年ごとにトップコートの塗替えを行っていけば、
30年以上の耐久性は十分期待できますから、
トータルライフサイクルコストを計算しても、メリットの高い工法であるといえるでしょう。

 


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